
長崎県の西彼杵半島と針尾島を結ぶアーチ橋。車道部分は西海パールラインという有料道路の一部になっている。歩道は、西海橋公園の遊歩道の一部として、橋桁の下に吊り下げられる形態で設けられている。
新西海橋は、いわゆる中路式アーチ橋と呼ばれる形態を有し、上に凸の弧を描くアーチと交差するように橋桁が設けられている。下図奥側に見える西海橋は上路式アーチ橋と呼ばれる形態で、アーチの上に橋桁が設けられている。なお、図示しないが、アーチの下に橋桁が設けられる形態は下路式アーチ橋と呼ばれる。

中路式アーチ橋の場合、橋桁のアーチより下にある部分はアーチにワイヤ等でぶら下がっており、

アーチよりも上にある部分は、アーチ上に突っ張り棒を介して載っている。

面倒なことせずにどっちかにしなさいよと思うわけだが、そこはそれ、色々事情があるわけである。
とはいっても、細かく見ていくとやはり面倒そうだ。

ワイヤに吊られてる部分の下は下図のようになっていて、ネジで張力の調整ができそう。このネジは単なる固定用かもしれないが、ワイヤで吊る以上、張力の調整が何らかの方法で行われるはずだ。

突っ張り棒の両端は、下図のように球面同士が接触するような構造になっている。突っ張り棒も、洗濯物を干すやつや箪笥の転倒を防止するやつのように、突っ張る力を調整できるようになっていないと現場で困ってしまうので、何らかの方法で突っ張り力を調整できるのであろう。

で、中路式の場合、このぶら下がりと突っ張り、それぞれで調整が必要なだけでなく、両者の関係もうまいこと合わせなければならないのではないだろうか。そうしないと、どちらかに負荷が偏ってしまう。
実はそんな心配は要らなくて、えいやで作っても橋桁がうまいことたわんでそれなりにバランスがとられるのだろうか。巨大建造物を見るときに、各部材を変形しない剛体として捉えてはならないことは承知しているのだが、どうにもスケールがわからない。
さらには、橋桁は一方でワイヤでぶら下がり、他方で両端が球面の突っ張り棒に載っかっているだけなのでフラフラする。そのフラフラを抑えつつ、やっぱり地震も考慮して少しは動くようにしてるわけで、橋ってステキ。



アーチの部分は鋼管を組み合わせてできあがっており独特の外観を有しているのだが、中にはコンクリートが充填されているのだそうだ。


歩道は、前述のように公園の一部なので、なにやら素敵に曲がっていたりする。

トイレも立派だ。

これって外から中が見えるのではないかと、特に男性の場合、使っていて外の人と目が合うのではないかと、外から見たときに心配したのだが、そんなことはなかった。
隣の西海橋と合わせて見所の多い橋であるので、佐世保に訪れた場合には是非足を伸ばしていただきたい。


ちなみに、上図奥側に見える3つのコンクリート製の塔は、旧日本海軍が無線通信に使用していた針尾送信所の無線塔。真上から見て正三角形となるように配置されているそうだ。新西海橋のアーチが、3本の鋼管を正三角形状に配置してなるのは、この塔と関係があるのだろうか。

































































