2010年07月21日

夏のクルーズ第二弾「東京静脈クルーズ」

7月10日は、野田真外さん(Twitter ID:@makoto9)主催の「東京静脈クルーズ」に参加してきた。



このクルーズは、川映像作家である野田真外さん監督の映像作品「東京静脈R」のDVD化、及び「東京静脈」の再販記念に行われたイベント「静脈列島LIVE01 -川から日本を見てみよう。」の第一部として行われたもの。クルーズの協力は、いつもお世話になっているBOAT PEOPLE Association(BPA)さん、船は、これまたいつもお世話になっている株式会社ジールさん。
船は当然屋根無しだ。

この船、椅子が新調されて、3人掛けの長椅子から1人掛けの椅子に変わっていたのが印象深い。このような改善を施すほど、この手の船が受けているということだろうか。これにより腰掛けている分には以前と比べものにならない程に快適になったわけだが、座面が背もたれに近づくほど低くなるタイプなので、乗客大興奮で頻繁に立ち上がったりする場合にはあまり向いていないとも言える。まあ、以前の3人掛けの場合は、端に1人だけ座ると倒れてしまうのでコレはコレで気を遣わなければならず一概にどちらが良いとは言えないのが悩ましい。

さて今回は、隅田川から亀島側を経由して日本橋川を遡り、神田川を下って隅田川に戻るという夢のコース。これらを通ると、日本橋、大手町、神保町、水道橋、御茶ノ水、秋葉原の近くを通過することになる。
日本橋川とは、川の名前はあまり表に出てこないけれども、首都高速道路が上空に架かっていて暗いとか景観がどうのとよく言われている川。日本橋上空に空を取り戻せ!みたいな話があるところ。
おー、なんか関東に来る前にも聞いたことある所ばかりじゃないか。私のような地方出身者はそれだけで浮かれてしまうのである。そこを川という路上の交通からは隔離された特殊な動線に沿って見上げるわけで、そりゃ楽しいに決まっている。

なお、日本橋から高架道路を取り除こうという話については、水辺を表とした街づくりをという理念には賛同できるのだけれども、水辺が裏である現状は現状で日本の高度成長及びモータリゼーションの開花を象徴する特別な景観なわけである。ある程度合理的な理由があれば無くすことに反対はしないが、江戸から続く東京の歴史とやらを大事にしたいのならなおさら、震災復興、戦後復興の結果である20世紀の東京の街づくりをもうしばらく楽しむ余裕があってもよいのではないだろうか。まだ関東大震災から100年経っていないわけである。もうしばらくすれば20世紀も歴史となってうまいこと咀嚼され、程よい解決案が出てくるかもしれない。

ともかくこの日本橋川からの眺め、川の上に架けたからこその高架道路が描く曲線や、そこに離合する経路の立体的な取り回し、幾何学的な高架道路の裏面に映りこむ川面に反射した日の光等々、そんなに捨てたモノではないというか、素晴らしい。








クルーズの様子は以下の動画に示す通り。


高架が素晴らしいと言っておいてなんだが、後半の高架のない神田川のように、都心において空がひらけて左右に緑が生い茂った渓谷(人工的なものだが)を船で行くのも素敵だ。下の鉄橋は、そんな人工的に深く掘られた地形に地下鉄が飛び出してきた部分で、地下鉄が川を渡っているわけである。地下鉄の下を船が通る。面白い違和感だ。






日本橋川では上空を高架道路に覆われてみたり、神田川では緑やビルに囲われた谷間を進んでみたり、で飽きることのないコースであった。また、これらとは比べものにならないほど川幅が広く波のある隅田川での景色や水面の急変もまた船だからこそ味わえる感覚だ。

そんな楽しいことずくめのこのコースは、所要時間およそ2時間。高架道路を無くそうと訴える傍らで細菌による河川浄化とか胡散臭いことを言っている人に耳を貸すのであれば、まあちょっとそんな酷いと言われる現状を確認しがてら日本橋川及び神田川を船で巡ってみてはいかがだろうか。もちろん屋根のない船で。屋根付きの船に乗って、やっぱり日本橋川は屋根があるから暗いねーなんて言っても説得力が無いではないか。
その結果、やはり頭上の高架道路が気に入らなくても良いのだけれども、そこで都市部の水路を船で行くことはなんか楽しい、と感じていただければこれ幸いである。


さて、「静脈列島LIVE01 -川から日本を見てみよう。」の第二部は、野田真外さんの映像作品の上映と、ゲストを交えたトークライブであるのだが、そのハナシはまた後ほど。


posted by メカパンダ at 02:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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