2010年02月05日

此花大橋

P1161374
大阪市此花区の舞洲に架かる吊橋。自碇式(自定式)吊橋と称されるあまり見かけない形式で、アンカレイジ(アンカーブロック)と呼ばれる構造が存在しないのが特徴。

下図はよく見かける構造の吊橋。アンカレイジとは、下図左下に写っているコンクリート製の箱状の構造物で、橋桁を吊るためのケーブル(一対の主塔の間で弓なりになっている太いケーブル)を両側から引っ張って地面に固定するための、重りのようなものだ。
P9076230
洗濯物を干すロープを考えてみると、ロープ(ケーブル)の両端部を所定距離だけ離れた2箇所のフックに固定せずにだらりと掛けただけの場合、洗濯物(橋桁)を吊すどころかロープ自体が自重で落下してしまう。したがって、ロープで洗濯物を吊り下げられるようにするためには、ロープ及び洗濯物の重さに応じてロープを引っ張ってやる必要があることは想像できるだろうか。
数kgから数十kg程度の洗濯物の場合、柱や壁にロープを結びつければ良いわけだが、規模が桁外れの吊橋では、アンカレイジという巨大な重りによってケーブル両端を引っ張るのが一般的なやりかたである。このような、ケーブル両端を地面に固定する吊橋の形式を他碇式吊橋と称するが、吊橋と言ったらほぼこの形式なので、わざわざ他碇式と付すことは希なようだ。

で、此花大橋の自碇式に戻るわけだが、ケーブルの端にアンカレイジが無いことがわかるだろうか。
DSC00243
あるじゃないかと言われると困るが、それは橋脚だ。
では自碇式吊橋ではどうやってケーブルを引っ張っているのかというと、ぶら下がっている橋桁がその役割を果たしている。自碇式吊橋では、橋桁の両端にケーブル両端が固定されており、橋桁が突っ張ることによってケーブル両端を引っ張っているのだ。

また、此花大橋は、ケーブルが1本しかないという点も特徴だ。
DSC00342

DSC00357

さて、この此花大橋。両側に歩道が設けられていて、歩行者自転車も渡ることができる。歩道は、舞洲側は車道に沿って設けられているのだが、その反対の北港側は車道から離れてループ状になっている。
DSC00561
4回転のループだ。
DSC00381
上から見るとこう。
DSC00362 パノラマ写真
ムリヤリ感が漂う、お好きな人にはタマラナイ空間であると思う。
DSC00373
なんじゃこりゃー、と思いながら上り下りするがヨイ。

この近くは、北港ジャンクションや、夢舞大橋大阪市環境局舞洲工場といった魅力的な構造物があるので、是非訪れてみていただきたい。

ラベル:吊橋 関西
posted by メカパンダ at 01:27| Comment(1) | TrackBack(0) | 人工物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
参考になりました。
Posted by 宇玄 at 2013年06月10日 14:05
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。